クレステッドゲッコーについて詳しく解説

クレステッドゲッコー

こんにちはコマツです。

このページはクレステッドゲッコーについて詳しく解説しています。

  • クレステッドゲッコーって名前は聞くけどどんな生き物なの?
  • クレステッドゲッコーについてもっと知りたい!

そんな方に向けた内容になっているので興味のある方は是非ご覧ください。

分類

綱:爬虫綱

目:有鱗目

科:イシヤモリ科

属:オウカンミカドヤモリ属

種:オウカンミカドヤモリ

名称

学名:correlophus ciliatus(コレロフス シリアトゥス)

英名:crested gecko(クレステッドゲッコー)/eyelash gecko(アイラッシュゲッコー)

和名:王冠帝守宮(オウカンミカドヤモリ)

歴史

1866年に発見されてから1994年に再発見されるまでに目撃例が無かったため絶滅したと思われていました。

ニューカレドニアに生息する野生動物は輸出が禁止されているため現在流通している個体は学者が研究用に輸出した個体を繁殖させたものです。

分布

南太平洋にあるフランスの海外領土であるニューカレドニア本島南部、パイン島及び周辺の島に生息する固有種です。

亜熱帯気候に属し気候的に四季はありますが1年間の気温変化は比較的少なく年間平均気温は24度前後、平均湿度は80%前後です。

生態

形態

雌雄ともに体長は20cm~25cm程度、体重は30g~40g程度にまで成長します。

眼の上部から背面にかけて王冠や睫毛に見える棘のような鱗があります。

瞼はなく乾燥を防ぐ為舌で眼を舐めて保湿します。

四肢と尻尾の裏には趾下薄板(しかはくばん)と呼ばれる器官がついており、この器官により垂直な壁にも張り付くことができます。

口内にはカルシウムサックと呼ばれる摂取したカルシウムを貯蓄する袋を持っています。

尻尾は過度のストレスや危険を感じた際に自切します。他の種と違い1度自切した尻尾は再生しません。

尻尾の付け根付近にある2つの膨らみ(クロアカルサックと呼ばれるヘミペニスを収納する部分)により雌雄の判別が可能です。オスには膨らみがありますがメスにはありません。

寿命

平均寿命は15年程です。

メスは性成熟すると定期的に無精卵を産卵することにより生命力を消費する為、オスの方が長生する傾向にあるようです。

性質

森林に生息する夜行性です。

主に木の上で生活する樹上棲です。

警戒心や攻撃性は低く比較的穏やかな性格の個体が多いようです。

食性

動物食傾向が強い雑食で昆虫、節足動物、果実、花の蜜を食べます。

繁殖形態

卵生で1度に2個ずつの卵を5回~9回に分けて産卵します。

卵は60日~90日で浮かします。

温度依存型性決定(Temperature-dependent Sex-Determination)により卵の管理温度によって雌雄の産み分けが可能です。

モルフ

本種には数多くの体色と模様の確立したモルフが存在しています。

環境や個体の状態によって体色や模様に濃淡が出ることをファイアアップ・ファイアダウンといいます。

夜行性ですが日光浴をする姿が目撃されています。

本種のモルフはファイアアップした状態での体色や模様を指します。

病気

なりやすい病気としては

  • 脱皮不全
  • 腸閉塞
  • クル病
  • フロッピーテール

などがあります。

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