こんにちはコマツです。
このページはレオパードゲッコーの生態について詳しく解説しています。
- レオパードゲッコーってどんな生き物なの?
- レオパードゲッコーについてもう少し詳しくしりたい
そんな方に向けた内容になっています。
興味のある方は是非ご覧下さい。
分類
綱:爬虫綱
目:有鱗目
科:トカゲモドキ科
属:アジアトカゲモドキ属
種:ヒョウモントカゲモドキ
名称
学名:Eublepharis Macularius(ユウブレファリス マクラリウス)
英名:Leopard Geckol(レオパードゲッコー)
和名:ヒョウモントカゲモドキ
分布
イラン東部、アフガニスタン東部、パキスタン南部、インド北西部などの中東地域に生息しています。
生息地の1つであるパキスタンのカラチは年間平均気温が27度前後で夏季は湿度が70%以上と多湿でそれ以外は30%~50%とやや乾燥気味な気候です。
最高気温は33度、最低気温は17度です。
歴史
1970年代にペットとして飼育され始め1980年代頃までは流通している個体のほとんどが野生下で捕獲されたワイルド個体(WC)でしたがそれ以降は減少し現在ではアメリカやヨーロッパ、日本国内の飼育下で繁殖された個体(CB)が9割りを占めています。
生態
形態
成体になると体長は20cm~25cm程で体重は60g~90g程になります。オスの方がメスより少し大きくなるようです。
幼体の頃は黄褐色に黒色の縞模様をしていますが、成体になると豹柄の斑紋に変化します。腹部は白色をしています。生息する地域によって色や模様がわずかに異なるようです。
目には他の種類のヤモリとは異なり瞼がある為、まばたきや寝る際に目を閉じることができます。瞳孔は明るい所では紡錘形をしていますが暗い所で円形になります。
口には同形歯性の小さい歯が無数にあり顎の力は強く噛まれると出血する事もあります。
耳は目の外側にある小さな孔で外耳はありません。
本種の手足には樹上棲のヤモリが壁面に張り付く際に使用する趾下薄板(しかはくばん)という器官がありません。
個体によっては脇下にポケットのような窪みがありますが、何の為に有るのかはまだわかっていません。
尻尾には栄養を蓄えることができ栄養を蓄えた状態であれば水さえ飲めれば何も食べなくても数ヵ月生きることができます。強い恐怖心や極度のストレスによって尻尾を自切することがあり、自切した尻尾は再生しますが元の尻尾とは色や形状が異なります。
他の爬虫類と同様に定期的に脱皮をします。幼体の頃は約2週間毎、アダルトでは約1ヶ月毎のサイクルになります。脱皮した皮にはタンパク質などの栄養分が含まれており栄養補給の為にほとんどの皮を食べてしまいます。他にも自分がいた痕跡を残さないようにするためという理由もあるようです。
性別は生後6ヶ月を過ぎた辺りから判別する事ができます。オスには尻尾の付け根付近にある2つの膨らみ(クロアカルサックと呼ばれるヘミペニスを収納する部分)と前肛孔と呼ばれる鱗が確認できますが、メスには確認出来ません。
寿命
野生下では25年程生きるようですが、飼育下では平均して15年程と飼育下では寿命が短くなるようです。
性質
岩石砂漠や乾燥低木林などで生活する地上性ですが、登れるような木のある環境では半樹上傾向も見られるようです。
夜に活動する夜行性(季節よって薄明薄暮性)です。
日中は岩の隙間や植物の下などに穴を掘って中で過ごします。
性格は個体によって様々ですが、穏やかで大人しい個体の方が比較的多いようです。
食性
野性下で主食としているものは
- 節足動物(昆虫、甲殻類、クモ、ムカデなど)
- 小型の爬虫類(ヤモリ、ヘビなど)
- 小型の哺乳類(齧歯類の幼体など)
などがあげられます。
繁殖形態
繁殖形態は卵生です。
交尾後10日程で腹部に卵が透けて確認できます。
産卵にかかる期間は個体差があり2週間~2ヶ月程かかります。
1度の産卵で卵を2個産み、それを3回~5回繰り返します。
卵は1ヶ月~2ヶ月程で孵化します。
温度依存型性決定(Temperature-dependent Sex-Determination)により卵の管理温度によって雌雄の産み分けが可能です。
モルフ
品種改良により数多くのモルフ(体色、柄、瞳孔と虹彩の色、大きさ等の特徴的な形質)が存在しています。
病気
本種がなりやすい病気としては
- くる病(代謝性骨疾患)
- 脱皮不全
- 腸閉塞
- 腫瘍
- 下痢
- 卵閉塞(卵詰まり)
- 陰茎脱
などがあげられます。